「自分の言ってることが正しい」

「自分の言ってることが正しい」

と思えば思うほど、物事の本質がゆがめられていく気がします。

「自分の言ってることが正しい」と確信すればするほど、現実の現象を、自分の考えに近づけるように解釈してミスリードしてしまう可能性がある。

だから「あなたの言ってることのほうが正しいかも知れない」と考えることが、客観的に物事の本質に近づいていくような気がする。

そもそも、誰だって、自分に利害がないことはわりと正しく語ることができるけど、自分のことなんて、全くよくわからないし、不安定だし、夢中だし、興奮しちゃうし、むきになって反対意見にイラつくし、調子に乗るし、とにかくダメで仕方がない。正常な判断とか、長期的な視野なんて考えられるはずがない。

であるからして、自分の正しさを主張したいときこそ、相手の気持ちを正しいと思って話を聴く、という態度でいたいと思います。

これは「相手を思いやる」というのとは違います。

話をしていてムキになったりするのも、相手を思いやるからこそ、ですから、ろくなことになりません。

よくお母さんに言われたと思います。

「あなたのためを思って、言ってるのよ!」

この言葉がいかに、反論したくなるか。

「思いやり」があるからこそ、伝わらないという例だと思います。

ですから、相手への思いやりとは違う次元で、「あなたの言っていることは正しい」ととらえてみることから、物事の本質に近づけるような気がします。

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