「哲学や理念や思想」
MacやiPhoneは、哲学や理念や思想にもとづいたプロダクトだと思います。
それは、数値化できない「ワクワク」や「ドキドキ」を常に我々にもたらしていることが証明していると思います。
なんだか、これを所有していると、使っていると、なんとなく嬉しいとか、誇らしい、とか。楽しいとか。笑顔になる、とか。それこそ、いつもの日常の景色が違ったように見えるとか、そんな素敵な毎日をもたらしてくれることもあるでしょう。
それは、長く愛されていているファッションブランド、メゾン、自動車メーカーなどにも同じことが言えるかも知れません。
だけども、多くのマーケティングディレクターは、その「哲学や理念や思想」を軽視しがちです。
そもそも、その「哲学や理念や思想」は数値化できないので、証明ができにくい。
「手法」に興味関心が集中する傾向は、KPIという言葉や費用対効果なんて言葉を前提にしているのも、「手法」や「結果」は数値化しやすいからです。
たとえば、「ユーザーに与えた魅力」の度合いを費用対効果で示せ。
と言われたら、あなたはどうするでしょうか。
まず、こんなことを言う上司もいないので、こういった問いの最適解を考えることも必要ありません。
もちろん、推測はできるでしょう。ビッグデータといわれるインターネット上に流通される膨大な情報からそういったものを無理矢理数値化することは可能かも知れません。
話を戻します。
電話かけてメール送って、アプリ使うだけだったら、もっと機能が高いもの、品質が高いスマホはたくさんあります。
だけども、人々はAppleの製品に興奮し、新しいものが出てくると欲求する。
スペックや見た目だけの問題で比較できる、と思っていると、その本当の価値を浮き彫りにすることはできません。
だから、多くのマーケティングディレクターは、ますます「魅力とは何か」というテーマから離れていくのです。意味がないから。
よく、こういう「魅力とは何か」という分析をクライアントに示したり、仲間たちと話をすると、
「それ、なんの意味があるんですか?」
と聞かれることが多い。
おっしゃる通りです。「魅力」とはわけのわからないものです。正解です。
ですが、そのわけのわからないものを軽視しないで、ちゃんと丁寧に考えてみる、ということではないでしょうか。
例えば、ブランディングといえば、
・ロゴを規定通りに作り、扱うこと
・トーン&マナーを作り、マニュアル通りに遵守すること
だと思っている人が多い。
それはブランディングの手法のひとつではあるが、それは「哲学や理念や思想」からもたらされたアウトプットのひとつでしかないと思う。
さて、どうやって考えるか。
もちろん、僕はスティーブ・ジョブスにはなれないし、ジョン・レノンにもなれない。彼らと同じように行動したところで、彼らにはなれない。
でも、彼らの考えていたことを、まだ産まれていない未来の人たちに引き継ぐことぐらいはできるんじゃないかと思っているんです。
だから、魅力を小さくまとめないで、思いっきり真剣に考えて考えて考えて、無駄に時間を消費することも厭わず、考える。
こういう行動を常に繰り返していくことで、過去、現在の素晴らしい才能たちの魅力を伝えていき、応用し、試してみて、未来の人たちにバトンを渡せるんじゃないかなと思っています。
過去の人類が挑んできた「哲学や理念や思想」というものを学び、引き継いでいくためには、僕らの寿命ではとうてい足りません。
さらに、いまの日本だけでなく、世界はどんどんこういう学問を「無駄なもの」として片付けようとして矮小化していくでしょう。
「哲学や理念や思想」を除外したほうが、お金が儲かるのかも知れない。
いつも言っているのだけど、機械は進化する。でも、それを使う生物としての人間は、さほど進化していない。
だから、我々は考え続ける。
それは、数値化できない「ワクワク」や「ドキドキ」を常に我々にもたらしていることが証明していると思います。
なんだか、これを所有していると、使っていると、なんとなく嬉しいとか、誇らしい、とか。楽しいとか。笑顔になる、とか。それこそ、いつもの日常の景色が違ったように見えるとか、そんな素敵な毎日をもたらしてくれることもあるでしょう。
それは、長く愛されていているファッションブランド、メゾン、自動車メーカーなどにも同じことが言えるかも知れません。
だけども、多くのマーケティングディレクターは、その「哲学や理念や思想」を軽視しがちです。
そもそも、その「哲学や理念や思想」は数値化できないので、証明ができにくい。
「手法」に興味関心が集中する傾向は、KPIという言葉や費用対効果なんて言葉を前提にしているのも、「手法」や「結果」は数値化しやすいからです。
たとえば、「ユーザーに与えた魅力」の度合いを費用対効果で示せ。
と言われたら、あなたはどうするでしょうか。
まず、こんなことを言う上司もいないので、こういった問いの最適解を考えることも必要ありません。
もちろん、推測はできるでしょう。ビッグデータといわれるインターネット上に流通される膨大な情報からそういったものを無理矢理数値化することは可能かも知れません。
話を戻します。
電話かけてメール送って、アプリ使うだけだったら、もっと機能が高いもの、品質が高いスマホはたくさんあります。
だけども、人々はAppleの製品に興奮し、新しいものが出てくると欲求する。
スペックや見た目だけの問題で比較できる、と思っていると、その本当の価値を浮き彫りにすることはできません。
だから、多くのマーケティングディレクターは、ますます「魅力とは何か」というテーマから離れていくのです。意味がないから。
よく、こういう「魅力とは何か」という分析をクライアントに示したり、仲間たちと話をすると、
「それ、なんの意味があるんですか?」
と聞かれることが多い。
おっしゃる通りです。「魅力」とはわけのわからないものです。正解です。
ですが、そのわけのわからないものを軽視しないで、ちゃんと丁寧に考えてみる、ということではないでしょうか。
例えば、ブランディングといえば、
・ロゴを規定通りに作り、扱うこと
・トーン&マナーを作り、マニュアル通りに遵守すること
だと思っている人が多い。
それはブランディングの手法のひとつではあるが、それは「哲学や理念や思想」からもたらされたアウトプットのひとつでしかないと思う。
さて、どうやって考えるか。
もちろん、僕はスティーブ・ジョブスにはなれないし、ジョン・レノンにもなれない。彼らと同じように行動したところで、彼らにはなれない。
でも、彼らの考えていたことを、まだ産まれていない未来の人たちに引き継ぐことぐらいはできるんじゃないかと思っているんです。
だから、魅力を小さくまとめないで、思いっきり真剣に考えて考えて考えて、無駄に時間を消費することも厭わず、考える。
こういう行動を常に繰り返していくことで、過去、現在の素晴らしい才能たちの魅力を伝えていき、応用し、試してみて、未来の人たちにバトンを渡せるんじゃないかなと思っています。
過去の人類が挑んできた「哲学や理念や思想」というものを学び、引き継いでいくためには、僕らの寿命ではとうてい足りません。
さらに、いまの日本だけでなく、世界はどんどんこういう学問を「無駄なもの」として片付けようとして矮小化していくでしょう。
現に、政府の教育再生実行会議では、
「職業に結びつく知識や技能を高める実践的なプログラムを大学に設けるとの提言を安倍晋三首相に提出した。アカデミックな教育課程に偏りがちな大学を変革し、産業界が求める「即戦力」となる人材を育てるのが狙い。社会人の学び直しを後押しするとの期待もある。」
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO83966380U5A300C1CR8000/
とのことで、ほとんどの大学が専門学校のようになっていき、哲学や理念や思想を無駄なもの、役に立たないものとして排除する傾向にある。
「今時、ビジネスで成功しようと思ったら、理念なんて必要ない」
とまで言い切る経営者やコンサルタントも多いです。
僕はそうは思わないし、間違っていると思う。
でも、世の中の流れがそうなっているのかも知れない。
「哲学や理念や思想」を除外したほうが、お金が儲かるのかも知れない。
でも、僕自身の25年くらいのビジネスの経験を考えてみる。
お仕事をいただくクライアントの様子を拝見してみると、「哲学や理念や思想」を軽視したビジネスは、だいたい短命です。失敗もしくは撤退しています。
ところが、「哲学や理念や思想」を大切にしているビジネスやブランドは、あまり儲かってはいないとしても、なかなかに、しぶといんです。
いつも言っているのだけど、機械は進化する。でも、それを使う生物としての人間は、さほど進化していない。
だから、我々は考え続ける。
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