「秩序」という欲望が怖い
人間は秩序を生み出すことに快感を覚えるのではないだろうか。
整理整頓されたお部屋は気持ちが良い。
きちっと分類された書棚、使い勝手を考えた無駄のない生活動線。まるで、自分の頭のなかのモヤモヤや悩みもさっぱりと消えたような気持ちにすらなるでしょう。
「いじめ」の原因は秩序欲?
しかしながら、おそらく、学校という場所は、その整理整頓を求めると、ちょいと無理があるのではないかと思っています。
学校には、さまざまな子どもたちがいるし、いろんな家庭があるし、いろんな生き方や方針がある。
学校は、子どもたちの扱いについて、整理整頓を求めるのは危険じゃないかと思うのです。
というのも、同じ学年で似たような背格好の生徒をひとつの場所に閉じ込めておくと、そこにノイズが発生します。
そこで、生活する生徒たちにとっても同様に、そのノイズが気に入らない。
そこで、生活する生徒たちにとっても同様に、そのノイズが気に入らない。
秩序が乱れるからだ。
だから、その秩序を乱すものに対する嫌悪が生まれる。
また、親の側にも、「どうしてうちの子はよそとは違うんだろう?お隣はあんなにちゃんとしているのに。。」なんていう秩序への不安が生まれてくる。
つまり、こういう問題は「思いやり」とか「優しさ」という善意では解決できないものだと思うのです。
過激にエスカレートする秩序欲
また、それは、僕ら、大人の世界にも共通の問題です。
秩序は気持ちよいものです。だから、コンプライアンスとかガバナンスとか、嫌煙運動とか、そういう活動がエスカレートしやすいのは、それがドラッグのように快感だからだとも考えられます。
秩序は気持ちよいものです。だから、コンプライアンスとかガバナンスとか、嫌煙運動とか、そういう活動がエスカレートしやすいのは、それがドラッグのように快感だからだとも考えられます。
この「秩序欲」という欲望は人間の本能である、という仮説をもとにすると、おそらく、いまの学校の構造を変えるだけで、いじめとか不登校の問題はだいぶ解決すると思います。
さらに、もっと生きやすい、生活しやすい社会になるんじゃなかろうか。
もっというと、多くの犯罪も防げるかも知れない。
とりあえず、僕らがまず、この「秩序に対する欲望」を抑えなければならないと思います。
もちろん、秩序をなくせ、というわけではありません。
食欲と同じように、秩序も「腹八分目」でいきたいものです。
食欲と同じように、秩序も「腹八分目」でいきたいものです。
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