書店に「ダイエット本」や「ビジネス本」「生活習慣改善本」があふれる理由

見返りを期待すると、ろくな結果にならない。

ろくな結果にならないから、世の中にはつねに新しい「ダイエット本」が生まれ、つねに新しい「ビジネス成功本」が売れるのだと思います。

あれだけのベストセラーがたくさんあるのに、どうして同じ目的に対してあれだけの書籍が、淀むことなく発売されるのでしょうか。
それは期待した成果を得られないから、だと思われます。
おそらく、それらの本はダイエットの必要性があったり、ビジネスに従事する人がたくさんいるから売れるわけですが、そういう見返りを約束された本が売れるというのは、過去のそういった本が役に立たなかったから、と考えるのが正解だと思います。

いやいや、期待した成果を得られたよ、という人はもしかしたらいるのかも知れません。

たしかにそこには、成功するための極意やまめ知識、行動規範や思想がたくさん書かれていることでしょう。
しかし、それが本当に役に立った、と言えるでしょうか。もしかしたら瞬間的に何かが変わったかもしれないし、成果が出せたかもしれません。

でも、だとしたら、なぜ、そのような本が出版され、売れ続けるのでしょう?

やはり、それは、そういった本は「本当は役に立たない」から、だと考えたほうが良いかもしれません。

ひとつの仮説ですが、「役に立つ、成果を生む、自分が成長するために本を読む」という行為に問題があるのかも知れません。

「結果を求めてそれを成就するため」という目的の行為は、読書のみならず、学びの行為として、すべて間違いなんじゃないかなあと思うのです。

学びにとって一番幸福な行為とは。。

「楽しいから」

これが一番だと思うのです。


読書もそうだし、練習も、修行も楽しいからやる。

もしくは、苦しい鍛錬のなかにも、自分だけの喜びをみつけてやる。
何気ない日常のなかに、夢中になる事象を発見し、調べる。
パワハラ上司や取引先の言動や行為から、新しい法則を発見する。

苦しい努力も楽しい、身体を鍛えるの楽しい、とか、気持ちいいとか、そういうものが学びの基本ではなかろうかと思うのです。

もちろん、そこには、ちょっとした欲望や野望もあることでしょう。

でも、欲望や野望だけで身につけたものは、何も身に付かないのではなかろうかと思うのです。

それは、失敗したときに、その差が出ます。

失敗から学ぶことができるのか、はたまたそれは時間の無駄だったのか。どうとらえるかの差は大きいと考えます。

もしかしたら、その差を「才能」と呼ぶのかも知れません。

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